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黒田 敏公*; 榎枝 幹男; 秋場 真人
FAPIG, (164), p.17 - 23, 2003/07
ITERを用いて行う核融合実証プラント用ブランケットの試験に関し、日本及びEU,ロシアはそれぞれ2種類の概念を試験する計画としている。ITERの試験ポートに挿入するテストブランケットモジュールの設計は各極において進められているが、一方、テストブランケットモジュール及びその関連設備のITER本体機器,施設内への組み込み、またITERの運転スケジュールと整合のとれた試験計画が各極及び国際設計チーム共同で検討された。本稿では、これら各極テストブランケットモジュールの設計及び試験計画の現状について概略を紹介する。
小西 哲之; 飛田 健次; 西尾 敏; 岡田 英俊*; 栗原 良一
Fusion Science and Technology, 41(3), p.817 - 820, 2002/05
実験炉の次の段階のデモ炉にむけたトリチウム工学に関する技術的課題をレビューした。トリチウム燃料の安定供給は重要である。初期装荷トリチウムが原型炉において自給できることは指摘したが、一方余剰のトリチウム生成も問題であり、増殖率TBRの制御は今後核工学の観点で検討が必要である。トリチウムプロセス,安全の問題の力点は燃料から熱媒体に移る。事故時の安全対策は基本的にはとじ込めと除去系によるが、通常運転での放出量制御は空気及び熱媒体からのトリチウム除去回収プロセスの性能に依存する。環境影響も通常時放出が生態系に及ぼす複雑な影響が重要となる。これらの問題はいずれもエネルギーとしての核融合の社会経済的評価に影響を及ぼすので、その観点からのプラント概念の構築が必要である。